お金の教養を学び、マネーリテラシーを高めるのにおすすめの資格が２つあります。
ひとつが「簿記」で、もうひとつが「FP」です。
2022年5月22日はFP2級と3級の試験日でした。受験された方はお疲れ様でした。
この記事では資格としてのファイナンシャルプランナーについて。また、ファイナンシャルプランナーの仕事について、販売員との違いをお伝えします。
FPの資格って何
FPには様々な資格があります。
まずFP技能士とは「ファイナンシャル・プランニング技能士」の略で、国家資格です。
他にもFPの民間資格バージョンが、AFPとCFPです。
AFPの正式名称は「Affiliated Financial Planner（アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー）」で、CFPは「Certified Financial Planner（サーティファイド ファイナンシャル プランナー）」です。
Affiliated（アフィリエイテッド）は、提携されたという意味で、Certified（サーティファイド）は、保証・公認されたという意味になります。
民間資格と言っても、難易度はAFPがFP2級相当で、CFPはFP1級相当になり、CFPは欧米やオセアニアでも広く認知されている国際資格で、実践的な資格と言えます。
AFP資格を取得するには、協会認定の教育機関が実施している「AFP認定研修」の修了が要件のひとつです。また、AFP認定者になってからも「継続教育」を受け、必要単位を取得して2年ごとの資格更新を行う必要があり、変化の激しい世の中で常に知識とスキルをブラッシュアップしていくことが求められます。
FPを取得したからといって、それだけで稼いでいけるという資格ではないですが、幅広くお金に関する知識を学べるため、自分自身の生活の質を向上できることでしょう。
具体的には、無駄な費用の節約ができたり、不必要な情報や商品の取捨選択ができるようになります。
ファイナンシャルプランナーという仕事とは
ここまでは自分がFP資格を取ることについてでしたが、ここからは、ファイナンシャルプランナーという仕事についてや、FP資格を利用して働いていることについて私見を述べていきます。
独断と偏見ですが、ファイナンシャルプランナーを名乗って働いている90%以上の人が、主に保険等の販売員です。
ファイナンシャルプランナーと販売員の違い
分かりづらいと思いますので簡単に説明すると、
ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家で、お客さんの人生におけるお金の相談に乗ったりアドバイスをする職業です。
ウィキペディアによると
顧客である個人から、収支・負債・家族構成・資産状況などのソース提供を受け、それを基に住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う職業・職種、およびその職に就く者
と、説明されています。
対して販売員は、特定の商品を営業して販売する職業です。
代表的な販売員は先述した保険販売員です。
いわゆる保険屋さんですね。
ファイナンシャルプランナーも保険の販売員も資格としてのFPを持っていることが多いです。ファイナンシャルプランナーに関してはAFPやCFPを持っている人が多いイメージです。
もしあなたが、今後の将来設計や現在の家計等のお金について相談したいなら、販売員ではなくファイナンシャルプランナーを頼ってください。お金はかかるかもしれませんが、払った以上のお金が戻ってくる可能性は高く、さらに長期的に見るとかなりの節約になるかもしれません。
一方、販売員をおすすめしない理由は、販売員は何かしら売るべき商品を持っていて、それを販売することで収入を得ているので、どうしても自分の利益になるようなものを売ろうとしてしまいます。（全員がそうではないですが）
これは、ラーメン屋の主人に「どこのラーメンがおすすめですか？」と聞いているようなものです。これだと自分の店を勧めるのは当然ですね。
まとめ
今回は、資格としてのFPやAFP、CFPとの違い、そしてファイナンシャルプランナーと販売員の違いについてお伝えしました。
マネーリテラシーを身につけ、個人のスキルアップにもなるFP技能士の資格はおすすめです。特に手軽な難易度の3級は持っていて損はしないでしょう。
そして、お金について相談するときは、何か金融商品を売っている人に相談するより、相談そのもの生業にしている人に相談しましょう。特にお金の専門家を名乗って相手から近づいてくる人は、あなた（またはあなたの周りの人）に何かを販売したいと思って近づいてくる人や、中には詐欺師もいる可能性もあるので注意が必要です。
このような相手は情報弱者を狙ってくるので、その対策のためにもFPの資格を取得することはおすすめです。
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