勉強しているのに集中力が続かなかったり、ちょっと休憩するつもりがいつの間にか長時間になってしまったことはありませんか?
今回は、集中力を保つための勉強時間と休憩のおすすめの割合と、休憩時間の使い方、ポモドーロテクニックの活用法についてもお伝えします。
勉強時間と休憩時間の決め方は?
学校では、45分の授業と5分の休憩、90分授業と10分の休憩のように授業の時間と休憩時間は決められています。
しかし、自分で勉強する場合は勉強時間と休憩時間をどのくらいにするかを決めなければなりません。
勉強時間や休憩時間を決めずに勉強すると、疲れているのに無理やり勉強をしようとしていたり、つい休憩が多くなり過ぎたりしてしまい、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そこで、どのように勉強時間と休憩時間を決めればよいのかを例と共にお伝えします。
勉強時間によって休憩する時間も変えよう
どれだけ休憩するかについては、勉強をする時間によって変えていきましょう。
1時間だけ勉強する場合と3時間勉強する場合、一日中勉強をする場合では、休憩の取り方は変わってきます。
- 1時間の勉強なら途中で一回、5分程度の休憩を取ることをおすすめします。
- 3時間以上の勉強なら、上記に加えて15~20分の休憩を入れても良いです。
- 長時間(5時間以上)になるなら、食事も含めて45分以上休憩は欲しいでしょう。
休憩では何をするかが大切
休憩の時間についてお伝えしましたが、どれだけ休憩するかより、休憩中に何をするかの方が大切です。
- 5分程度の休憩なら何もしないでぼーっとしたり、少し外の空気を吸いに行くと良いでしょう。
- 15~20分の休憩なら、おすすめは昼寝または運動です。ただし、夕方以降の場合は、昼寝をすると夜の睡眠に悪影響がでる可能性もあるのでおすすめしません。
- 45分以上の休憩では、ゆっくりとしてもらって構いませんが、ゲームやSNSなどを見続けるのではなく、頭を休める時間を取りましょう。
これらの休憩に共通してやってもらいたいことは、インプットした内容を定着させるための時間をつくるということです。
せっかく覚えたことでも定着しなければ意味がありません。インプットするだけでは定着しないので、脳を休める時間が必要です。休憩中に脳を使わない時間を作りましょう。
勉強はどのくらい続けてやるのがベスト?集中できる時間は?
集中して何時間でも勉強を続けられたら理想的だと言えるかもしれませんが、集中力を保てる時間は人によって違います。また、どんな勉強をしているかによっても変わってきます。
例えば、勉強が楽しいと思えたり、夢中になっていると長時間の勉強でもあっという間に過ぎたように感じます。
逆に面倒だとか苦痛だと思っていると、短時間でも集中力が続きにくく、時間も長く感じます。
前者は集中できていますが、後者は明らかに集中できていません。
それなら集中できているときはどれくらい続けて、集中できていないときはどれくらい続けて勉強したら良いのでしょうか。
まず、集中しているときは、時間も忘れてやっていますが、長時間集中していると疲労が溜まったり、やりきったという達成感を感じるので、効率が悪くなります。
そして、実は「疲れた」と感じたらそれは遅い状態です。そのため疲れを感じる前に休憩を取ることが必要です。
具体的には、
- 1時間やったら10分休憩
- 45分やったら5分休憩
- 30分やったら5分休憩
- 15分やったら5分休憩
などです。
繰り返しになりますが、集中できる時間は勉強の慣れなどによって個人差があります。
そのため、全然集中力がないという人なら「15分だけ勉強してみよう」、慣れている人なら「1時間やったら休憩しよう」というように自分の集中力に合わせてやってみてください。
ポモドーロテクニックを使って勉強してみよう
ポモドーロテクニックをご存知でしょうか?
有名なので聞いたことがある人も多いことでしょう。
よく知らない、聞いたことはあるけど詳しく知らない方に説明すると、
ポモドーロテクニックの方法とは、短めの作業と短い休憩を繰り返すことです。具体的には「25分の作業+5分の休憩」を1ポモドーロとし、4ポモドーロ(2時間)ごとに30分間の休憩を取ります。これを繰り返します。
このテクニックを使うことで集中力が持続しやすく、生産性も高まるというものです。
この繰り返しの部分をタイマーとしているものがポモドーロタイマーと言われます。
YouTubeなどの動画やスマホアプリでもポモドーロタイマーは手に入れることができます。
休憩を取るタイミングがわからない、休憩中にダラダラしてしまうような人は使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
勉強時間と休憩のタイミングについてお伝えしてきましたが、集中力は個人差があるため全ての人に共通する正解があるわけではありません。
そんな中でも言えることは、勉強をする時間を伸ばして集中力がなくなっても、頑張ってやろうとするのではなく、疲れる前の適切なタイミングで休憩を取ることが大切だということです。
そのタイミングで効果的だと言われているのが、「25分作業→5分休憩の30分で1サイクル」であるポモドーロテクニックです。これは、1800年代から実施されてきたもので、多くの人に効果が期待できるものになります。
気合いで頑張るのではなく、先人たちの知恵や科学的根拠に基づくデータや結果を利用して、より良い勉強時間にしましょう。