あなたは音楽を聞きながら勉強をしていますか?
しているならどんな音楽を流していますか?
今回は、音楽と勉強の関係について、音楽を聞きながら勉強するとどんな効果があるのか、音楽の種類と効果、さらにBGMとして効果的な音楽の使い方について解説します。
音楽を聞きながらの勉強っていい?悪い?
結論から言うと、音楽を聞きながらの勉強はおすすめしません。
なぜなら音楽には集中力を乱してしまうという効果があるからです。
「私は音楽をかけた方が集中できるよ」と言う人も、ほとんどはそのように感じているだけで、実験の結果によると音楽をかけながら勉強をしたほうが何も音楽をかけないより集中できていないのです。
とはいえ、音楽が全くダメということでもありません。使い方によって勉強に良い効果を与えることができます。
音楽を勉強に活用するならタイミングが大切
音楽は、主に気持ちをリラックスさせてくれたり、気持ちを高めるような効果があります。
そして、これらの効果は勉強に活用することができます。
勉強を始める前に音楽を聞こう
音楽を聞きたいなら勉強中に聞くのではなく、勉強の前に好きな音楽を聞くことがおすすめです。
好きな音楽を聞くことで、程よい興奮とリラックス効果により、集中力が持続しやすくなります。
つまり音楽を聞くなら勉強中より勉強前ということです。
休憩時の音楽は激しいものや歌詞のあるものはNG
休憩中にも音楽を聞くことはあまりおすすめしません。
休憩中はインプットした内容を記憶に定着させる大切な時間です。そのため、脳が刺激される激しい音楽や、歌詞に集中して音楽を聞くのは勉強に悪影響を与えます。
もし聞くなら、心地よい音で何も考えずリラックスできるような音楽が良いでしょう。
勉強しているときは何を聞けばいい?集中できるBGMは
周りの音が気になって勉強に集中できない人で、それから気をそらすためにBGMとして音楽を聞いているという人もいるでしょう。
そのような人は、集中力を妨げないような音楽を聞くことが大切です。
次は、勉強の前や休憩中ではなく、勉強をしているときにはどんな音楽やBGMを聞けばよいのかをお伝えします。
勉強中のおすすめのBGMは2種類だけ
勉強中にBGMとして何かを聞くとするなら、それは、大きく分けると2つに限ります。
1つ目は、静かなクラシックです。
クラシックは、集中力を補助する効果があると言われています。
「静かな」とあるように、あまり激しいクラシックではなく落ち着いたものにしましょう。
おすすめは、モーツァルトです。モーツァルトは「1/fゆらぎ」という川が流れる音や風の音などの自然音に含まれる音のゆらぎがあり、心地良い気持ちにさせてくれます。
そして、もう一つが自然音です。
モーツァルトの音楽は、自然音に近い「1/fゆらぎ」があると述べましたが、そもそも自然音自体を聞くことがおすすめです。
雨の音や波の音、虫の鳴き声などの自然の音は勉強中に流していても、リラックスや集中力が高まる効果があります。
元々人間は、自然の中で狩りをして暮らしていたので、自然の音は集中力が長続きするようになっているのでしょう。
実際の自然音でなくても、YouTubeなどでもいろいろと配信されているので利用してみると良いでしょう。
例えば以下のようなものです⇩(私もよく利用しています)
BGMはなくてもいい
BGMにはクラシックや自然音が良いとお伝えしましたが、何もなくても構いません。
何もないと言っても、完全防音と言っているわけではありません。少しくらいの雑音がある方が集中できるというデータもあります。
例えば図書館やカフェです。
ただし、静かすぎる図書館だとちょっとした音が気になることがあるので、カフェの方が集中しやすい方も多いでしょう。カフェの少し騒がしい音が、勉強に集中できるのです。
しかしながら、あまりにうるさい場所や周りの会話の内容が耳に入ってきてしまい意識が持っていかれてしまうような場所はおすすめしません。
そのような場合は、席の位置や勉強するタイミングを変えて集中できる時間や場所を探しましょう。
適度な雑音ならBGM代わりになってくれます。
集中力が不要な作業や発想・創造は音楽を聞きながらがベター
音楽は、やる気を高める効果やリラックスできる効果がある一方で、集中力を乱してしまうデメリットがあることがわかりました。
逆に考えると、集中力が必要ないようなことをするときは音楽を聞きながらでも問題ないということになります。
集中力が効果を発揮するのは、何かを記憶したり内容を理解しようとインプットするときです。
逆に、アイデア出しなどの発想力が必要なことに対しては、集中力は必要ありません。
アイデア出しのように新しいものを生み出すためには、集中して何かを考えるよりもさまざまなことに考えを巡らせる必要があるのです。
この集中して何かを考えているときの思考を「収束的思考」、さまざまなことに考えを巡らせているときの思考を「分散思考」または、「拡散思考」と言います。
そして、分散思考や拡散思考は、幸せだと感じる肯定的な音楽を聞くことで効果が高まるという実験結果があります。
つまり、良い気分にさせてくれる音楽を聞くことで創造力が高まるということです。
集中力と発想力については、参考図書として「集中力はいらない」を読むと、より詳しく理解できます。
まとめ~音楽って結局どうなの?~
勉強と音楽の関係は、聞くタイミングと音楽の内容次第でメリットにもデメリットにもなるということがわかりました。
集中力が必要な勉強をするときは、
勉強前の音楽は◎
勉強中の音楽は×(自然音や一部のクラシックは〇)
集中力が必要ない作業なら音楽は〇
発想力や創造力が必要な時の音楽は◎
まとめるとこのようになります。
勉強のやる気がなかなか出ないという人は、始める前に元気が出る音楽を。
勉強に集中できないという人は、自然音やモーツァルトで。
発想力が欲しいときは、好きな音楽を聞いてみてください。