あなたの周りに「自分には何もない」とか「私って本当に不器用なんです」と言う人や「私には何の力もない」と言っている人が、実はその人が望むものを手に入れていたり、急成長している会社の社長だったり、成果を出しているチームのリーダーだったりすることはありませんか?
一方で、頭が良かったり、器用だったり、仕事ができるのに成功していない人や周りからの評価が良くない人もたくさんいることでしょう。
一般的に器用な人の方が成功するし収入も高くなると思うかもしれませんが、実はそうはなりにくい理由をお伝えします。
不器用な人とは
不器用な人の中でも様々な人がいますが、今回紹介する不器用な人は「自分が不器用だと認識している人」について紹介します。
大事なのでもう一度言います。
「自分が不器用だと自分自身でわかっている人」についての特徴です。
具体的には先述したような「自分には何もない」や「私って本当に不器用なんです」、「私には何の力もない」と言う人はのことです。
これに対して自分が不器用だと認識していない人は、不器用だということに無自覚どころか自分は器用だと思っています。このような人は、周りの迷惑になってしまう可能性が高いので注意が必要です。
不器用な人の3つのメリット
それでは、自分が不器用だと自覚している人のメリットをお伝えします。
1.他人の手助けを得られる
一つ目のメリットは、不器用な人は自分の力を過信していないですから、他人に助けを求める事ができます。
つまり「他人の力を借りる事ができる」ことが有利な点です。
他人の力を借りると自分が使える時間も増え、結果として周りを巻き込み、協力し、一人では成し遂げることができないような大きな結果を出すことができます。
2.周りの人に好かれやすい
二つ目のメリットは、人に好かれるということです。
人は、誰かに助けられたときよりも誰かを助けた時の方が幸福を感じます。そして、助けた相手に好意を持ちやすいのです。
男性なら、気になる相手に良い所を見せようと思って、いろいろと手伝ったり助けたりすると、その相手をさらに気になってしまったという経験はありませんか?
つまり、不器用な人は、周りの人から助けられているので、人から好かれやすいのです。
3.素直に行動できる
3つ目のメリットは、教えられたことや受けたアドバイスに対して素直に行動ができるということです。
不器用で自分の苦手なところを把握している人は、自分で時間をかけてやるよりも、得意な人に任せたり、アドバイスのままに行動した方が良い結果になると知っているため素直に行動できます。
これがどうして利点なのかと言うと、「素直」はそれだけで長所になるからです。
もちろん不器用な人は誰もが素直に行動するかと言われるとそうではありませんが、自分が不器用だと把握できている人は、「その分野に対しては他の人のアドバイスを聞こう」と、素直になりやすいことでしょう。
特に年齢を重ねるとプライドなどによって素直になることがより難しくなり、自分が不器用ではないと思っていたら、いっそう素直にアドバイスを受け入れられないものです。
本当に器用なら自分なりにやっても上手くいくかもしれませんが、器用でも不器用でもない人や、不器用を自覚していない人は、素直に行動せずに自分なりにアレンジをして失敗する、なんてことが起こってしまいます。
例えば料理をするときに、
たとえ素人だとしても、素直にレシピ通りに作ることができれば、レシピが間違ってない限り美味しい料理ができるでしょう。
しかし、得意でない人が、味付けを工夫してみたり、食材を変えてみたり、かける時間を変えたりすることで、料理が失敗に終わるわけですね。
器用な人が成功できない理由
ここまで不器用な人について記しましたが、逆に器用な人はなぜ成功しづらいのでしょうか?
それは、不器用な人にはできないからこそできることで、器用な人にはできてしまうからできないことがあるからです。
ちょっとしたなぞなぞのようですが、一体それはどんなことでしょうか?
ここまで読んでくれた方なら答えはおわかりでしょう。
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それは、「仲間に頼る」ことです。
器用な人は、多くのことを一人でできてしまうので、どんなことでも自分一人でやろうとしがちです。そのため、問題が起きても自分一人で解決しようとしたり、アレンジを加え自分なりのやり方でやろうとするため、予定しているより時間がかかったり、大きな失敗を起こしてしまうこともあります。
一人ではできる量に限界があり、何でも一人でやるのは効率が悪くなります。しかし、器用な人は一人の力で何とかなってきた経験や自信があるので、誰かに頼ることが苦手です。
ワンピースのビビ王女のようですね。
ほとんどの会社でチームワークが必要とされているのは、苦手なことを補い合い、それぞれの強みを活かすことで、大きな成果を生むことができるようになるからです。
頼ることができないと、自分の強みを活かすよりも苦手を克服しようとすることに膨大な労力を割いてしまうので、成功することは難しくなります。
まとめ
器用な人は、頼られることは多くても、誰かに頼ることは苦手なため、単なるいい人になるか、または近寄りがたい人になるかもしれません。
それに対して、自分は不器用だと自覚している人は、苦手なことを周りの人に頼ることができます。
多くの成功者は、周りの人の力を借りて成功して来ました。
一人だと、一時的にお金を儲けることはできても大金を稼ぎ続けるには限界があります。
一人の力は限られています。そして人は独りでは生きられない生き物です。
もし、あなたが頭が良くて、一人で何でもできるような器用な人だったとしても、「一人の力には限りがある」ということを知り、もっと人に頼ってはいかがでしょうか。
また、不器用だったとしても手伝ってくれたり、助けてくれるのが当たり前という気持ちでは、結局人は離れていきます。
器用でも不器用でも「おかげさま」の気持ちを持って感謝の気持ちを持つことが大切です。